内科では、咳、喉の痛み、発熱などの風邪の諸症状や、インフルエンザ、頭痛、花粉症、感染性胃腸炎(嘔吐下痢)など幅広く診療を行っています。急な体調不良のときはもちろん、高血圧・糖尿病・高脂血症(脂質異常症)などの生活習慣病などの慢性的な不調までさまざまな治療に対応しておりますので、お気軽にご来院ください。患者さんの状態によっては、近隣の専門病院とも連携を取って診療にあたっています。
診察する主な疾患・症状
■生活習慣病
■めまい
■アレルギー疾患(花粉症、じんましん)
■胸痛、動悸
■下痢症、便秘症 など
風邪、感染症(ウイルス・細菌)
発熱、咳、鼻水・鼻詰まり、のどの痛みなどの症状が現れることを一般的に風邪と呼びますが、90%はウイルス感染が原因です。細菌による感染症には抗生剤が効きますが、ウイルス感染症には抗生剤は効きません。風邪を引き起こすウイルスは200種類以上あると言われており、その原因となるウイルスを特定することは困難です。そのため、解熱剤や咳止め、鼻やのどの症状を軽くする対症療法で様子を見ます。ほとんどの方は、ご自分の治癒力で症状が改善されます。ただし風邪をこじらせると肺炎や気管支炎、副鼻腔炎などを引き起こしてしまうことがありますので、注意が必要です。数日、服薬をして安静にしても良くならない場合は再度受診しましょう。
頭痛
頭痛に悩まれている方は非常に多くいらっしゃるかと思います。頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛という危険ではない身近な頭痛(一次性頭痛)と、くも膜下出血などの脳疾患が隠れている危険な頭痛(二次性頭痛)があります。
身近な頭痛は、ズキンズキンと脈打つような痛みや締め付けられるような痛み、目の奥の痛みなど、痛みの出方にさまざまなタイプがあります。これらのほとんどが痛み止めなど適切な治療薬でコントロールすることができます。完治させることはむずかしいかもしれませんが、上手に付き合っていくことが大切です。
生活習慣を整えて予防しましょう
・睡眠不足や寝すぎに気を付ける。
・ストレス発散を心がける。
・姿勢に気を付ける。
・バランスのとれた食事と十分な水分を摂る。
・適度な運動を心がける。
危険な頭痛のサイン
以下のような症状がある場合は、CT検査にて脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、頭部打撲後の頭蓋内出血などの診断や、脳萎縮の程度、隠れ脳梗塞の有無を調べます。
・今までにない突然の激しい痛み
・手足がしびれる
・めまいを伴う
・吐き気を伴う
当院ではMRI検査は行っておりませんので、必要に応じて専門医療機関へご紹介いたします。
生活習慣病
高血圧
最大血圧が130mmHg以上、あるいは最小血圧が80mmHg以上の場合を高血圧と診断します。高血圧は、塩分の過剰摂取、肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレス、生活習慣などが主な原因です。治療せず放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気を引き起こすリスクを高めてしまいます。適切な治療と生活習慣を見直しましょう。
糖尿病
糖尿病とは膵臓から出るインスリンが不足したり、十分に働かなくなり、血液中の血糖値が高くなってしまう病気です。
血糖とは血液中に含まれるブトウ糖のことを言います。私たちが食事をすると、糖質が吸収されて血液中に増え、最終的にエネルギーとして利用されます。その際に大切な役割を果たすのがインスリンというホルモンです。インスリンの働きによって血糖が細胞に取り込まれることで、血糖値が一定に保たれてるのですが、このインスリンの働きが弱まったり足りなくなると、血糖値が高い状態が続いてしまいます。高血糖の状態が続くと、血管や神経が傷つき、神経障害、心筋梗塞、腎臓の障害、失明、足の切断などの合併症を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病に分けられ、どのタイプに当てはまるかによって原因や治療法も異なります。そのため、初期診断が非常に大切となります。
糖尿病のタイプ
1型糖尿病
主に自己免疫反応の異常によって、膵臓にあるインスリンを出す細胞が壊れてしまい、体内でインスリンを作れなくなってしまうタイプです。生活習慣とは関係がなく、インスリン注射による補給が不可欠となります。インスリン注射をしなければ命に関わります。小児〜思春期と若年層での発症が多いですが、中高年で発症することもあります。
2型糖尿病
糖尿病患者の9割以上が2型糖尿病の方です。遺伝的な体質と生活習慣の乱れの両方が重なることで発症します。糖質・脂質の摂りすぎ、過食、運動不足、加齢、ストレスなどが要因となります。初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、年齢とともにこれらの生活習慣が積み重なり、少しずつ進行しているケースもあります。
その他の糖尿病
妊娠糖尿病、肝臓や膵臓の病気、ステロイドなどの薬剤が原因の糖尿病もあります。
糖尿病の診断
血液検査によって判定します。
・空腹時血糖値
・随時血糖値
・75gブドウ糖負荷試験
・HbA1c
「空腹時血糖値が126mg/dL以上」「随時血糖値、75gブドウ糖負荷試験が200mg/dL以上」かつ「HbA1cが6.5%以上」などの条件を満たす場合、糖尿病と診断されます。また、口渇、多尿、体重減少などの糖尿病の典型的な症状の有無も考慮されます。
糖尿病の治療
糖尿病の治療は、食事療法と運動療法を中心に進めていきます。初期の場合、食事の摂り方を変えていくだけで血糖コントロールできると言われていますし、ある程度進行している場合でも食事療法はもっとも重要な基礎となります。血糖値を上げやすいのは、糖質(炭水化物、お菓子、果物など)です。糖質の摂りすぎには注意し、食事中の食べる順番も糖質を一番最後にすると良いとされています。我慢しすぎは逆にストレスとなりますので、できることから始めましょう。また、適度な運動もインスリンの働きを高めて糖の消費を促しますので、ウォーキングや散歩などを心がけましょう。食事療法と運動療法に加えて、飲み薬やインスリン注射などの薬物療法を併用しながら、上手に血糖コントロールをすることで、健康的な生活を続けていくことができます。
高脂血症(脂質異常症)
高脂血症(脂質異常症)は、血液中の中性脂肪、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)の数値が基準値より高すぎたり、少なすぎたりする状態です。自覚症状がほとんどなく、放置すると動脈硬化がゆっくりと進んでいくためサイレントキラーとも言われています。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こす可能性があります。健康診断でコレステロール値の異常を指摘された場合は、お早めにご相談ください。
脂質異常症の原因
脂質異常症を引き起こす原因は、生活習慣の乱れや遺伝的要因などさまざまです。普段から、お菓子やジュース、アルコール、脂っこい食事を多く摂る人はコレステロールや中性脂肪が高くなりやすいです。また、体質的にコレステロールが排出されにくい遺伝的な要因によって引き起こされる家族性高コレステロール血症もあります。この場合、生活習慣や年齢などは関係なく、若いうちから動脈硬化が進行しやすいとされています。ご家族で脂質異常の方が多い場合は、早めに診断や治療を開始することが重要です。
脂質異常症と動脈硬化の関係
動脈硬化の最大の要因と言われているのが、LDL(悪玉)コレステロールです。高血圧、喫煙、ストレスなどで血管が傷つくと、血液中に増えすぎたLDLコレステロールが血管壁に入り込んで、LDLコレステロールの酸化が進みます。酸化したLDLコレステロールは体にとって有害な毒物とみなされてしまい、白血球の一種であるマクロファージが撃退しようと捕食し始めます。酸化LDLを大量に食べすぎたマクロファージは泡沫細胞となり血管壁に蓄積されるのですが、このマクロファージの残骸と脂質のゴミのようなものがプラークに移行することで動脈硬化が進行していきます。プラークが大きくなると血栓となり、血管が詰まって心疾患や脳疾患につながってしまいます。
脂質異常症の治療
脂質異常症の治療は、食事療法と運動療法が基本です。まずは生活習慣を改善することで、コレステロール値を正常値内にキープすることを目標として進めます。
LDL(悪玉)コレステロールを増やしてしまう飽和脂肪酸(脂肪の多い肉、ベーコンなど)の摂りすぎに注意し、特にマーガリンやショートケーキなどの洋菓子に多く含まれるトランス脂肪酸はできるだけ控えましょう。サバやイワシなどの青魚、きのこ、海藻類、豆類などを積極的に摂り、炭水化物の摂り過ぎにも注意しましょう。抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEを多く含む野菜やフルーツを摂ることもおすすめです。
また、運動はHDL(善玉)コレステロールを増やす作用があり、動脈硬化の予防のためにとても重要と言われています。ウォーキングなどの有酸素運動が非常に効果的です。日常生活でも、なるべく階段を使ったり、体を大きく動かしながら掃除をしてみたり、つま先立ちを心がけたりして活動量を増やすことから始めてみましょう。
胸痛
胸痛といっても症状は様々です。「胸が痛い」「胸が押さえつけられるような感じ(胸部圧迫感)」「胸が締めつけられる感じ(胸部絞扼感)」「胸が苦しくなる」「チクチクする」「ズキッとする」など。また、胸痛の原因となる疾患も心臓血管系・呼吸器系・消化器系など多岐にわたります。
胸痛の原因疾患
心臓血管系
狭心症・急性冠症候群(不安定狭心症・急性心筋梗塞)・心筋炎・心膜炎・弁膜症(大動脈弁狭窄症)・急性大動脈解離・肺血栓塞栓症など
呼吸器系
肺炎・肺癌・気胸・縦隔気腫など
消化器系
逆流性食道炎・胃十二指腸潰瘍・食道痙攣・食道破裂など
その他
帯状疱疹・肋骨骨折・肋間神経痛・筋肉痛・心因性など
これらの疾患の中でも、急性冠症候群・急性大動脈解離・重症心筋炎・急性肺血栓塞栓症・緊張性気胸・食道破裂については緊急に対応を要します。
問診で確認すること
■胸のどの辺が痛む?
部分的な痛み・胸全体の痛み
■どんな痛み?
痛い・押さえつけられるような感じ(圧迫感)・締めつけられる感じ(絞扼感)・胸が苦しくなる・チクチクする・ズキッとする
■いつ痛む?
歩行や階段、坂道などの労作時に痛む・安静時に痛む・労作時安静時、無関係に痛む・深く息を吸うと痛む・食事に関係する
■痛みの持続時間は?
一瞬・数秒・数分・数時間・数日間
■痛む頻度は?
毎日・週に数回・月に数回・年に数回
■その他
見た目の変化は?(皮疹や発赤、腫れ)、圧痛は?など
検査
体温や血圧測定、心電図・胸部レントゲン検査は必須です。その上で必要に応じて血液・CT・24時間心電図・心臓エコーなどの検査を行います。