帯状疱疹ワクチンの定期接種化に伴い、福岡市では2025年4月1日より、対象となる方の帯状疱疹ワクチンの定期接種と任意接種について、接種費用の一部助成が始まりました。当院では、全額自費での任意接種を行ってきましたが、今後対象者の方は一部費用のみの負担で帯状疱疹ワクチンを接種いただけます。対象外の方でも、引き続き自費での接種は可能です。
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092-541-0126)にて受付しております。お電話にてお問い合わせの上、ご来院ください。
帯状疱疹とは
子どもの頃に感染した水ぼうそうウイルスが原因で、皮膚の痛みや赤い発疹が生じる病気です。水ぼうそうに感染した時に、神経にウイルスが長年潜伏しており、加齢や免疫力の低下、疲労などがきっかけで、潜伏していたウイルスが再活性化すると発症します。ほとんどの方が水ぼうそうウイルスを保有しており、80歳までに3人に1人はかかると言われている身近な病気です。帯状疱疹は一度発症すると基本的には再発はしませんが、5%程度の人で再発します。
発疹が治った後でも、3ヶ月以上の長期間にわたって強い痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」という後遺症が残ることもあるため、発症および重症化予防のためにワクチン接種をおすすめしています。また、帯状疱疹の疑いがある場合は、早めに受診しましょう。
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹ワクチンには、組換えワクチン(シングリックス)と生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)の2種類あり、接種回数や接種スケジュールなどが異なります。また、免疫が低下している場合は生ワクチンは接種できませんので、ご自身の健康状態などを医師へご相談いただき、どちらを選択するのか決めていただきたいと思います。
組換えワクチン |
生ワクチン |
・筋肉注射を2回
・10年経っても予防効果が落ちにくい
・帯状疱疹後神経痛に対するワクチン効果は接種3年後で9割以上
・注射部位の赤み、痛み、発熱などの副反応が強く見られる |
・皮下注射で1回
・接種後の持続期間は5年程度
・帯状疱疹後神経痛に対するワクチン効果は接種3年後で6割程度
・注射部位の赤み、痛み、かゆみなどの副反応が見られる |
組換えワクチン(シングリックス)
接種回数
2回(筋肉注射)
通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種
料金
12,000円/1回あたり
生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)
接種回数
1回(皮下接種)
料金
4,900円
対象者
福岡市内に住民票があり、以下に該当する方々が対象となります。
定期接種
- 年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上となる方
- 60歳から65歳未満の方で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害がある方
※接種時に身体障害者手帳の写し、または診断書をお持ちください
任意接種
- 接種日当日に50歳、55歳、60歳の方
- 年度内の4月1日時点で、50歳、55歳、60歳、65歳の方
お持ちいただくもの
- マイナンバーカード、健康保険被保険者証、介護保険被保険者証、運転免許証などいずれか一つ
- 該当する方は、身体障害者手帳の写し、または診断書
- お持ちの方は予診票
- 自己負担金